健康診断・人間ドック PSAについての解説

2025年04月13日

PSAは、前立腺から分泌される糖タンパク質で、血中に微量存在します。前立腺がんのスクリーニング検査として広く用いられており、早期発見や治療効果の評価、再発のモニタリングに役立ちます。特に50歳以上の男性や前立腺がんの家族歴がある方は、定期的な検査が推奨されます。

PSAはがんだけでなく、前立腺肥大や前立腺炎といった良性疾患、直腸診、射精、泌尿器系の手術などでも一時的に上昇することがあるため、単一の数値だけで診断は行わず、他の臨床情報や検査とあわせて評価されます。

✅1.PSA異常値の問題点

PSA値が4.0ng/mL以上の場合、以下のような臨床的課題が想定されます。

  • 前立腺がんの疑い:特に無症状でも上昇している場合、精密検査(MRI、前立腺針生検)が推奨されます。
  • 良性疾患との鑑別:前立腺肥大や炎症などによる一過性の上昇も考慮が必要です。

 

✅2.PSAを適正化するための方法

PSA値そのものを「改善」するというよりは、数値上昇の背景にあるリスク要因を適切に管理することが重要です。

  • 前立腺炎や感染症の治療:尿路感染や慢性前立腺炎が疑われる場合は抗菌薬投与を行うことがあります。
  • 前立腺刺激の回避:検査前の射精や自転車運動など、前立腺を刺激する行為はPSAを一時的に上昇させるため、検査前48時間は避けるのが望ましいです。
  • 泌尿器専門医:直聴診、生検、超音波検査、MRI、PSA密度(PSAD)などを参考にリスクを総合的に評価する必要があります。

 

✅3.PSA正常と異常の比較表

正常 異常
数値(ng/mL) 0.0〜4.0 4.0以上
前立腺がんリスク 低い 中〜高
臨床対応 経過観察 MRI、生検、泌尿器科専門医の評価が必要
改善方法 定期的な検査、生活習慣の管理 刺激回避、適切な治療、専門医との相談

 

✅4.まとめ

PSA検査は、前立腺がんの早期発見に有効である一方で、解釈には専門的知識が必要です。数値の変化を正しく理解し、泌尿器科医と連携しながら適切に対処することが大切です。

 

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