酸化ストレス

近年、「活性酸素」という言葉をよく耳にします。酸化ストレスとは、「生体の酸化反応と抗酸化反応のバランスが崩れ、酸化状態に傾き、生体が酸化的障害を起こすこと」です。わたしたちの体内では、活性酸素の発生と消去が繰り返されています。喫煙や偏食などの原因によって酸化バランスが崩れ、活性酸素の生成が過剰になると、あらゆる病気の原因となるため、生活習慣を改善することによって酸化と抗酸化のバランスを良好なものにし、年を取ってもみずみずしい身体を目指しましょう。

活性酸素が多すぎると?

わたしたちは絶えず呼吸を行っているように、人体に酸素は不可欠です。呼吸により体内に取り込まれた酸素の一部は活性酸素分子に変化します。近年、アンチエイジングの側面から活性酸素は有害かのように言われておりますが、活性酸素は体内の免疫や殺菌作用があり、酸化は体内ではなくてはならない作用です。酸化の「バランスが崩れてしまう」ことが有害なのです。酸化ストレスが長期間続くと、次第にタンパク質、脂質、糖質など、身体を構成する分子が次々と酸化され、細胞から老化が進んでしまいます。動脈硬化やがんなどの発病に深いかかわりがあることが研究で分かっています。
酸化は必要不可欠ですが、必要以上には私たちの身体にはいらないのです。

酸化・抗酸化バランスは大丈夫?

当クリニックでは、酸化ストレスの測定検査を行っております。「酸化バランスを保つといっても、具体的にどうしたらいいかわからない」方もいらっしゃると思います。まずは検査をうけて自分の身体の状態を知り、食生活・運動習慣を効率よく改善し若々しい毎日を送るきっかけとなれば幸いです。
アンチエイジングは、今や若い方や女性だけのものではありません。美容的な側面だけでなく、疾病予防や健康という、より広い観点であらゆる世代の男女を問わず注目が集まり生活の中でも意識される方が年々増えております。