遅延型アレルギー

「食べ物が体をつくる」ということわざは誰もが耳にしたことがあるはずです。しかし、単に健康的な食事だけでは健康な体を維持できないということはご存知ですか?食べ物によっては免疫システムが反応を起こす誘因となってしまい、健康な体にさえ負担を与え、それが長期間にわたると多くの消耗性の疾患の原因となる可能性があるのです。遅延型アレルギーは該当食物を摂取してから数時間〜数週間後に反応が現れるため、原因となる食物とその症状との関係が検査なくしてはわかりにくいのが特徴です。

アレルギーのしくみ

私たちの免疫システムの大部分は消化管の内面に存在しています。消化管関連リンパ系組織は最も大きな免疫器官として存在していますが、この場所で外部からの有害物質に対して免疫反応を起こすことで私たちの体を守るとともに、私たちが摂取する食べ物に対して「寛容」な性質は変わらず持ち続けます。このバランスが崩れてしまうとアレルギー反応として現れ、食べ物に対して免疫が働いてしまうのです。食べ物に対するアレルギーでは小麦や乳製品、そば、卵や甲殻類などがよく聞かれますが、この検査では100種類近くもの食べ物から遅発性のアレルギーの原因を検査し、個々のアレルギー反応の度合いを確かめます。

食物アレルギーと関係が疑われる疾患

身体部位 症状
皮膚 アトピー性皮唐炎、庖疹上皮膚炎、じんましん、慢性白斑、血管性浮腫、
接触性皮膚炎
消化器系 便秘、慢性の下痢、口腔アレルギー症候群、セリアック病、腸疾患・結腸炎、呑気、過敏性腸症候群、好酸球性胃腸炎、腸の痛み、逆流性食道炎(GEDR)、消化性疾患
呼吸器系 鼻炎、慢性の鼻づまり、アレルギー性鼻炎、ぜんそく 慢性の咳、ハイナー症候群
尿路 遺尿
認知・心理 頭痛、偏頭痛、自閉症、不眠症、多動性障害、慢性疲労症候群、てんかん、ADHD、統合失調症
筋骨格系 背中痛、線維筋痛、関節リウマチ
その他 肥満、挙動変化、慢性中耳炎、蕊液性中耳炎、静脈洞炎、メニエール症候群、
アフタ性口内炎

結果が陽性でも、食べられなくなるわけではありません

「大好物なのに陽性反応が…好きだけどもう一生食べられない」わけではありません。食べられないのは治療として約3ヶ月〜半年程度、アレルギー除去のために反応が起きる物質を食べない間だけです。反応が強い場合などは期間が長引くこともありますが、遅延型フードアレルギーの原因の多くは「食べ過ぎていたことが原因で、身体に起きている反応」でもあります。今まで食べていた分を抑制しバランスを取ることで、アレルギーも改善されるケースも多いのです。改善後も偏食せず、毎日様々な種類の食事をバランスよく摂っていただくことでアレルギーの再発を防ぎ、豊かな食生活を送りましょう。